イリナ・イオネスコの写真に見られる独特の世界観は、サーカスで育った環境からか退廃的な雰囲気と、オリエンタルなエキゾチズムとヨーロッパ・バロックの絶妙な融合と混沌が特長です本作品は膨大な作品群からヌード作品を中心に選別。女優シルビア・クリステルのヌード写真も収録されています。イリナ・イオネスコは、これまで日本でも多数の写真集が発刊されていまが、本作はDVDプレイヤーで鑑賞することが出来る初のスライドショー作品です。大型テレビやパソコンでイリナ・イオネスコならではのフェティッシュなエロティシズムを堪能することができます。

イリナ・イオネスコ Profile
フランスの女流写真家。1935年9月3日パリでルーマニア移民の家庭に生まれる。 幼年期をルーマニア・コンスタンツァで過ごした後、再びフランスに戻る。 ダンサーやモデルとして生計をたてていたが結核を病み画家を目指すが才能を発揮することが出来なかった。 友人にプレゼントされたニコンFとの出会いによって写真に開眼し、1965年から主に女性たちを撮りはじめる。 1970年初個展を開催。1977年娘であるエヴァ・イオネスコをモデルに写真集「鏡の神殿」(Temple aux Miroirs)は、 母親が撮った娘のヌード写真ということで、倫理的な議論も巻き起こした。 彼女の作品は、シュルレアリスムとバロックの混沌とした写真が話題となり、その独特な世界が高い評価を得ている。

©2013 Irina Ionesco / G.I.P.Tokyo